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通年性鼻アレルギー

通年性鼻アレルギーとは

アレルギーを起こす原因抗原(アレルゲン)として最も多いのが、室内の埃(ハウスダスト)やダニです。
通年性アレルギーは、季節に関係なく一年中アレルギー症状を起こし続けます。特に「モーニングアタック」 と呼ばれる朝方のくしゃみと鼻づまりは、非常につらいものです。この症状は、自律神経が関係しています。

通年性鼻アレルギーの予防

通年性鼻アレルギーの予防は、なんといっても最大の原因であるダニ、 ハウスダストを除去することが肝心です。
ポイントは、以下の通りです。

【部屋や寝具をこまめに掃除】
・リビングや寝室などど、 毎日使う部屋は毎日掃除をしましょう。
・じゅうたんや畳は、ダニの温床です。できるならば、フローリングにリフォームを。
・防ダニの布団を使用するだけでも、ダニの繁殖を防げます。。
・使用している布団、毛布などの寝具類は1週間に1回は掃除機をかけましょう。
・晴れた日は寝具類は、よく日光にあて乾燥させましょう。
・乾燥機を使うと、ダニ駆除率が高く効果的です。特に雨が続く日は、洗濯物を乾燥機にかけると効果が高まります。

【体の抵抗力を高める】
・バランスのとれた食生活と十分な睡眠で、免疫力が低下しないように気をつけましょう。
・過労やストレスも、体の抵抗力を弱める一因になるので、普段から適度な運動や睡眠を心がけましょう。 過剰な残業などもしないほうが良いです。
・乾布摩擦などで、皮膚を鍛え、抵抗力をつけましょう。

通年性鼻アレルギーの薬について

通年性鼻アレルギーの症状にあったアレルギー薬を使用するようにしましょう。
アレルギー症状を抑える薬剤としては、以下のように様々なものがあります。

【抗ヒスタミン剤】
即効性があり、ひどいくしゃみや鼻水にはよく効きます。ただし眠気を誘うものがあるので、車の運転前には服用しないようにしましょう。

【抗アレルギー剤】
くしゃみ、鼻水、鼻づまりに効きます。眠気が起きないので、仕事中でも服用できます。ただし、抗ヒスタミン剤に比べ、 効きが少し遅いのが特徴です。約1?2週間後に最高の効果が発揮されます。
抗アレルギー剤は、鼻炎の予防薬ともいわれており、様々な種類の薬が出ています。

通年性鼻アレルギーの点鼻薬について

【ステロイド点鼻薬】
くしゃみ、鼻水、鼻づまりに優れた効果を示します。
効果も比較的早く現れますので、抗アレルギー剤と併用することで症状はかなり抑えられます。鼻内に噴霧しますので、 副作用もほとんど問題なく、安心です。

【抗アレルギー剤の点鼻薬】
症状が比較的軽い人に最適です。また、眠くならないのが特徴です。

【血管収縮点鼻薬】
血管を収縮させることで、鼻づまりを解消する薬です。ただし、長期間にわたって頻繁に使用すると、 かえって慢性的な鼻づまりを引き起こす危険性がありますので、服用には注意が必要です。
短期間に使う分には、問題ありません。

血管運動神経性鼻炎

血管運動神経性鼻炎とは

慢性鼻炎の一種に、血管運動神経性鼻炎というのがあります。
これは、アレルギーがあるようにはみえないのに、鼻づまり、くしゃみ、鼻水など一般的なアレルギー症状が発生するものです。

血管運動性鼻炎の症状はアレルギー性鼻炎とよく似ていますがアレルギーではなく、特定の抗原(アレルゲン)もないのが特徴です。 
ほこりや花粉などによる刺激や香水の強い香り、タバコの煙や香りなどに対して反応を示す人もいます。多くの場合、 ほんの少しの刺激によって反応するのが特徴で、温度差に対して鼻粘膜が過敏に反応します。

症状は、鼻づまり、くしゃみなど、アレルギー性鼻炎と同じような症状です。症状は現れたり消えたりしますが、 空気が乾燥すると悪化します。

粘膜が腫れ、副鼻腔に軽い炎症がみられることもあります。
症状が長びく人では、鼻の内視鏡検査や、副鼻腔のCT検査が必要となる場合があります。

萎縮性鼻炎

萎縮性鼻炎とは

萎縮性鼻炎(いしゅくせいびえん)とは慢性鼻炎の一種で、鼻の粘膜が薄く硬くなり、 鼻腔が広がって乾燥が進む鼻炎のことを言います。

鼻の粘膜は、ほこりなどの粒子を取り除く働きをする、線毛と呼ばれるものがあり、これが粘液を分泌する細胞があります。しかし、 萎縮性鼻炎になると、この細胞が失われてしまうのです。

この鼻炎は、副鼻腔の手術で鼻の粘膜を切除した人が発症することもあります。
症状としては、鼻の内側にかさぶたができ、悪臭を発生します。
鼻血がたくさん出るのも特徴で、嗅覚が失われる場合もあります。

萎縮性鼻炎の治療

萎縮性鼻炎の治療では、かさぶたの形成を減らし、悪臭をなくし、感染を抑えることを行います。
これらは、薬物療法が中心になり、バシトラシンなどの抗生物質を鼻の内側に塗って、細菌を殺します。
他にも、エストロゲンやビタミンA・Dを点鼻薬や内服薬で投与すると、粘液分泌が促進されてかさぶたが減ります。

薬物療法のほかには、手術で鼻腔を狭くするという、手術療法もあります。
これを行うと、鼻を通る空気の量が少なくなり、かさぶたの形成が減るという効果があります。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎とは、風邪を引いていないのに、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを起こす鼻の疾患のことをいいます。
症状を起こす主な原因は花粉やハウスダスト(=部屋のダニやホコリ)、カビやペットの毛などがあります。

アレルギー性鼻炎の三大症状

■くしゃみ
一日に何回も出る。鼻の中がむずむずしたり痛くなったりする。  
■鼻水
粘り気がない、透明な鼻水がたくさん出る。  
■鼻づまり
鼻の粘膜が腫れておこり、嗅覚が鈍ったり、口で呼吸する原因になる。

アレルギー性鼻炎の原因

人間には、免疫機能が備わっています。
免疫は、人間の身体に異物が入ってきた時に、それを排除する働きを持っています。
ところが、この免疫機能が過剰に働いてしまうケースがあるのです。
その時に、身体に害のないものまで異物とみなし、免疫反応を引き起こします。
風邪でもないのに、鼻水やくしゃみが出るのは、そのせいなのです。

このように、不都合な免疫反応のことを「アレルギー」といいます。
アレルギーを引き起こす原因物質(=抗原)のことを「アレルゲン」といいます。
アレルギー症状を示す人は、多くの場合、家族にも同様にアレルギーの人がいたりもしますが、さらに詳しく調べる場合は、 血液検査やバッチテストも行います。

アレルギー性鼻炎の治療

アレルギー性鼻炎の治療は、いくつかの段階に分かれます。
まずは、予防的な面です。生活環境・生活習慣の改善をし、 アレルゲンとの接触を避けることが基本になります。

ダニが発生しやすい環境を作らない、花粉の飛ぶ季節は窓を開けない、外出は極力控える、 洗濯物を取り込む時はしっかり花粉を落としてから等々、生活面での予防を十分に行うことで、アレルゲンとの接触を避けることができます。 
次に、薬物療法です。症状によっては、減感作療法や外科療法などの治療法を行う場合もあります。 薬物療法は、アレルギー性鼻炎の治療法の中でも効果が高く、中心的な治療法となっています。

■抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は、くしゃみ、鼻水、 鼻づまりなどの、アレルギー性鼻炎の諸症状を和らげる薬です。
鼻の粘膜を乾燥させる働きをしますが、多くの薬では眠気などの副作用をもたらしますので、注意が必要です。

抗ヒスタミン薬には、第一世代と第二世代があります。
第二世代の抗ヒスタミン薬は抗ヒスタミン作用と抗アレルギー作用の2つの効果があり、第一世代のものと比べて副作用が少ないのが特徴です。

■化学物質遊離抑制薬
化学物質遊離抑制薬は、 アレルギー性鼻炎の予防的治療として使用される薬です。これは、アレルギーを起こす化学伝達物質を抑える(抗アレルギー作用と言います) ものです。

ウイルス性鼻炎

ウイルス性鼻炎とは

鼻炎といえば、アレルギー性鼻炎を連想する人も多いですが、様々な鼻炎の種類があります。
その一つが、「ウイルス性鼻炎」です。

ウイルス性鼻炎は、いわゆる感冒(=風邪)のことです。
急性のウイルス性鼻炎は、様々なウイルスが原因で起こります。

ウイルス性鼻炎の症状

ウイルス性鼻炎の症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、頭痛、せき、微熱などがあります。
のどのいがらっぽさは、ウイルス感染症にある典型的な症状で、鼻の粘膜が赤くなり、浮腫状になっています。

ウイルス性鼻炎を和らげるには

風邪ウイルスに効く特効薬は、残念ながら存在しません。
もっぱら、症状を和らげるための治療を行うことになります。
鼻づまりを和らげるには、フェニレフリンのスプレー式点鼻薬かプソイドエフェドリンの内服薬を用います。
これらの薬は、薬局で入手できる市販薬で、鼻粘膜の血管を収縮させる効果があります。
抗ヒスタミン薬には鼻水を抑える効果がありますが、眠気などの副作用があり、特に高齢者で強くみられるので、要注意です。
抗生物質は急性のウイルス性鼻炎には効き目がありません。

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