萎縮性鼻炎とは
萎縮性鼻炎(いしゅくせいびえん)とは慢性鼻炎の一種で、鼻の粘膜が薄く硬くなり、 鼻腔が広がって乾燥が進む鼻炎のことを言います。
鼻の粘膜は、ほこりなどの粒子を取り除く働きをする、線毛と呼ばれるものがあり、これが粘液を分泌する細胞があります。しかし、 萎縮性鼻炎になると、この細胞が失われてしまうのです。
この鼻炎は、副鼻腔の手術で鼻の粘膜を切除した人が発症することもあります。
症状としては、鼻の内側にかさぶたができ、悪臭を発生します。
鼻血がたくさん出るのも特徴で、嗅覚が失われる場合もあります。
萎縮性鼻炎の治療
萎縮性鼻炎の治療では、かさぶたの形成を減らし、悪臭をなくし、感染を抑えることを行います。
これらは、薬物療法が中心になり、バシトラシンなどの抗生物質を鼻の内側に塗って、細菌を殺します。
他にも、エストロゲンやビタミンA・Dを点鼻薬や内服薬で投与すると、粘液分泌が促進されてかさぶたが減ります。
薬物療法のほかには、手術で鼻腔を狭くするという、手術療法もあります。
これを行うと、鼻を通る空気の量が少なくなり、かさぶたの形成が減るという効果があります。