ウォーキングブリーチとは、歯の神経が通っている管に漂白剤をいれ、変色した歯を白くするホワイトニングです。
一見痛みを伴いそうですが、ウォーキングブリーチの対象となるのは失活歯と呼ばれる神経が死んでしまった歯なので、痛みなどを感じることはありません。
通常のホワイトニングは生きた歯を対象とするため、神経が死んでしまった歯の黒ずみには効果が現れません。
しかし、ウォーキングブリーチを行うことで、神経がなくなった歯の変色も白くすることが可能です。
管に入れた漂白剤は何度か交換する必要がありますが、効果があらわれる確率がとても高く、かぶせ物をしなくても失活歯を白くできるという特徴があります。
ただし、歯科医の指示する期間中に薬剤を交換しないと、薬が聞きすぎて歯が白くなるといったトラブルが起こる可能性があるので、歯科医の指示にはしっかり従うようにしましょう。
ウォーキングブリーチのメリット
従来のホワイトニングは、神経が死んでしまった歯、つまり生きていない歯の変色には効果が期待できませんでした。
そのため、全体的なホワイトニングを行った場合、失活歯だけがまわりから浮いてしまい、不自然に見えてしまうことが多々ありました。
その場合、ホワイトニング自体の明度を落とすか、あるいは失活歯にかぶせものをするなどのケアが別途必要で、患者の負担が増えてしまっていました。
ウォーキングブリーチは、従来のホワイトニングでは効果のない失活歯を白くし、まわりとのバランスを取ることを可能にしたホワイトニングなのです。
ウォーキングブリーチの料金
ウォーキングブリーチは、以前は保険が利く施術法でしたが、2006年度の保険改正により保険適用外となってしまったため、現在、費用は全額自己負担となっています。
自由診療のため、料金はクリニックによってまちまちですが、平均的な相場としては、1歯に対し、1回につき約1000~2000円となっています。